- IP66とはどのような規格か知りたい。
- IPコードや防塵性能、防水性能について理解が不十分である。
- IP66を使った場合の設置方法や注意点がわからない。
IP66とは高い防水・防塵性能を持つ電気機器の規格であることです。しかし、実際の使用や設置方法についてはまだまだ不安があるかもしれません。
知ってるような、知らないような…
正しく理解して使用しましょう!
そこで、この記事ではIP66の基本的な知識から、設置方法や注意点、さらには用語解説まで詳しく解説していきます。
IPコードや防塵性能、防水性能についても解説するので、電気機器に詳しくない方でも理解しやすいようになっています。
- IP66とは、どのような防水・防塵性能を持つ電気機器の規格。
- IPコードについて、具体的に解説。
- 電気機器の設置方法や注意点について、詳しく解説。
ちょっと詳しく見ておこうかな
設置方法や注意点は特に重要です!
IP66の知識が不十分で、正しい設置方法や注意点がわからないといった不安を抱えている方は、この記事を読むことで解消できるでしょう。
IP66を使用する上での基本的な知識から、実際に使う上での注意点まで、しっかりと理解しておくことが大切です。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
IPコード一覧はこちら ⇒ IPコードの種類一覧
屋外の防犯対策!防犯カメラの設置はこちらの記事
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IPとは?種類と特徴を紹介
IPとは、Ingress Protectionの略称で、防水・防塵性能を表す国際規格の一つです。この規格には、IPコードと呼ばれる2桁の数字が割り振られており、その数字が大きくなるほど、より高い防水・防塵性能を持つことを示します。
それでは、他にどんな種類があって、どんな特徴があるのかについても見ていきましょう。
- IPコードの種類一覧
- IP66の意味と特徴
IPコードの種類一覧
IPコードは、IP00からIP68まで、0~8の数字を組み合わせて表現されます。
IP66は、その中でも比較的高い防水・防塵性能を持つ規格です。
数字 | 第1特性(埃の入りにくさ) | 第2特性(水の入りにくさ) |
---|---|---|
0 | 保護なし | 無保護 |
1 | 直径50 mm以上の固形物が入らないように保護 | 鉛直に落下する水滴が入らない |
2 | 直径12.5 mm以上の固形物が入らないように保護 | 15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴が入らない |
3 | 直径2.5 mm以上の固形物が入らないように保護 | 鉛直から両側に60度までの角度で噴霧した水によって機器が影響を受けない |
4 | 直径1.0 mm以上の固形物が入らないように保護 | あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない |
5 | 塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない | あらゆる方向からのノズルによる噴流水機器が影響を受けない |
6 | 塵埃の侵入がない | 強力なジェット噴流水による噴流水によっても機器が影響を受けない |
7 | なし | 一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない |
8 | なし | 継続的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない |
IP66の意味と特徴
IP66とは、完全に塵や水しぶきから内部を守り、洗浄機などの高圧洗浄にも耐えることができる、高い防水・防塵性能を持つ規格です。
防塵性能においては、充分な粉じんが吹きつけられても内部に侵入しないとされています。
IP66が必要な所と使用例
それでは、IP66はどんな所に必要なのでしょうか?
理由も一緒に確認しておくことで、本当に必要なのかを見極めることに繋がります。
- IP66が必要な理由
- IP66の用途例
内容を確認して、必要か見極めよう!
IP66が必要な理由
IP66は、屋外での設置や高圧洗浄が必要な環境で使用されることが多いです。
具体的には、道路・鉄道・港湾・空港などの公共施設、石油・ガス・化学プラント、工場などが挙げられます。
それほどの等級のため、一般家庭でも雨ざらしの屋外に設置するものなどにあれば安心できます。
水や埃が多い所には必須の条件だね。
IP66の使用用途を紹介
IP66の使用例としては、屋外照明器具や監視カメラ、産業用パソコン、制御盤や計測器、産業用ロボット、電子部品、屋外の電力設備、屋外の音響機器などが挙げられます。
一般家庭だと防犯カメラや照明器具に必要!
IP66のメリットとデメリット
IP66のメリットとしては、高い防水・防塵性能が挙げられます。
逆にデメリットとしては、高い防水・防塵性能を持つため、外部からの熱の放散がしにくくなる点が挙げられます。
詳しい内容は次で見ていきましょう。
- IP66のメリット
- IP66のデメリット
実はデメリットもありますよ!
IP66のメリットは高い防水・防塵性能
メリットとしては、高い防水・防塵性能が挙げられます。また、洗浄や清掃がしやすいため、清潔な環境を保ちやすい点も利点です。
詳しくは以下のようになります。
- 防塵性能に優れており、粉じんや塵などが侵入しても、内部の機器にダメージを与えることがない。
- 防水性能に優れており、水しぶきや水滴、雨などが直接かかっても、内部の機器に問題がない。
- 耐久性が高く、屋内外問わず様々な環境で使用できる。
- 安全性が高く、人や動物が触れても感電や火災の危険性が低い。
- メンテナンスが容易で、清掃や修理が簡単に行える。
やはり防水・防塵性能が優秀だね
IP66のデメリットは気密性
IP66のデメリットとしては、高い防水・防塵性能を持つため、外部からの熱の放散がしにくくなる点が挙げられます。また、高い防水性能のため、内部の湿気や結露が発生することがあるため、設置する環境や使い方によっては注意が必要です。
詳しくは下記のような内容になります。
- 防塵性能や防水性能が高いため、本体内部の熱が逃げにくく、内部が高温になりやすい。
- 防水性能が高いため、内部の機器が熱くなると蒸気が発生し、内部の水蒸気圧が上がることがある。このため、長時間使用した場合には内部の水分が結露して故障することがある。
- 防塵性能や防水性能が高いため、本体内部の換気が悪く、内部に塵や汚れが溜まりやすい。
- 防水性能が高いため、通信機器など、通気性が必要な機器には適さない場合がある。
- 防水性能が高いため、一部の操作部分やスイッチ類の操作性が悪くなる場合がある。
防水防塵性能がデメリットにもつながってるね
IP66の選び方とポイント
IP66を選ぶ際に知っておきたい、選び方とポイントを紹介していきます。
ただし、使用する機器によって変わってくるので、今回は防犯カメラを例に紹介していきます。
選び方の参考にしてね!
使用環境に合わせた選び方
IP66を選ぶ際には、使用環境に合わせた選び方が重要です。
防犯カメラであれば、屋内か屋外に設置するかによって変わります。屋外であれば雨ざらしなどを考慮し、必要なIPコードを選定します。
雨ざらしなら間違いなくIP66を選ぼう!
IP66を選ぶ際に考慮すべきポイント
IP66を選ぶ際には、以下のポイントにも注意が必要です。
- 耐久性や寿命
- 施工方法や取り付け方法
- 設置場所や条件に応じた材質や形状
- 設計・製造時における規格の遵守や認証
必要に応じて確認しよう!
よくある質問Q&A
IP66は塵や水しぶきから内部を完全に守ることができますが、IP67は、水深1mまでの浸水にも耐えることができます。防塵性能においては、IP67もIP66と同様に完全に塵を防ぐことができます。
IP66の機器に対してメンテナンスを行う際は、必要に応じて防塵・防水のためのガスケットやシーリングを確認し、取り外しや取り付けを行う際には注意が必要です。また、電源を切り、指示書やマニュアルに従って作業を行うようにしましょう。
IP66を使った場合の注意点
屋外設置の場合は、強風や落雷、震災などに対しての耐性も重要な要素となります。
機器が長時間稼働する場合は、内部の熱を放散させるために空気の循環が必要になります。
高温多湿な環境で使用する場合には、内部に結露が発生することがありますので、定期的にメンテナンスを行い、内部を清潔に保ちましょう。
性能が良くても劣化には敵わない
まとめ
IP66は、高い防水・防塵性能を持つ電気機器の規格です。使用環境や目的に合わせて、適切なIPコードを選定することが重要であり、メンテナンスや設置方法にも注意が必要です。
防塵性能や防水性能などのコード一覧も把握しておくことで、より理解が深まるでしょう。
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